子どもの頃の夢|限度額

 少しでも高く跳び、少しでもきれいに着地を決めたい。だが、その道はきびしい。コーチと一対一の恐怖のストレッチ、逆立ちの刑など、辛いことはたくさんあり、苦しくて泣いしまう少年もいる。だが、転んで痛くても再び起き上がり、歯を食いしばって練習を続ける。普段は子供らしい遊びも我慢しているというのに、少年たちにはまったく悲壮感がない。

 そう、一緒にがんばってくれる仲間がいるからだ。果たして健気に頑張る少年たちは念願の金メダルを手にすることができるのだろうか? とまぁ、どこにでもあるようなストーリなのだが、やはり人が目的を持ち、その目標に向かって努力する姿は、何度見ても感動するのであろう(汗腺のゆるい私ですいません)。実を言えばこのブログを見たとき、幼い頃、胸に抱いていた事を思い出した。

 言い換えれば「子供の頃の夢」とでも言えばいいのだろう。正確な年齢までは覚えていないが、ある日父が私に向かって「フジオ(私の本名は冨士雄である)!! お前プロ野球の選手になれ」といった覚えがある。と言っても、私に野球選手になれるような素質があるわけではなく、当然? スポーツは苦手であった。もちろんオリンピックの選手など夢のまた夢の存在である。

 だが、父親の発言は当時の私にとってはとても胸に響くものであり、翌日から兄のグローブを借りて壁を相手にキャッチボールの練習をはじめた。ここまでくると結末が分かります? ある程度自信を付けた私は父に「キャッチボールが出来るようになったよ」と告げた。「それならキャッチボールをしようか」と答えた父と何球か投げあった。だがすぐに父は「駄目だ、フジオ。お前には素質がない」と私に言った。「限度額に踊る」に戻る。

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